石井十次先生に学んだこと

高鍋西小学校  5年 加藤 睦崇

 ぼくが通っている高鍋西小学校では、石井十次先生のことを学ぶ機会がたくさんあります。

   石井十次先生の事をもっと知りたいと思ったぼくは、「石井十次小伝」を読みました。その中で、ぼくにはまねできないと思ったエピソードが二つありました。

 一つ目は、まずしいことで、なわの帯をしめるしかなかった松ちゃんがいじめられているのを見て、十次先生はお母さんから作ってもらった大切な博多帯となわの帯をを取りかえてあげたことです。ぼくだったら、いじめられている人をかばう事はあっても、大事な帯を取りかえてあげることはできません。十次先生は、人の苦しみを、自分のことのように感じて行動できる、思いやりのある優しい人だと思いました。

 二つ目は、本当に自分のしたいことをよく考えて、決断をした所です。十次先生は、最初は医者になるために勉強を続けていました。その後、こ児を助ける道を選び、一生をかけてつき進みました。ぼくなら、働きながらたくさんの人を救える医者を選んだと思います。だけど、十次先生は、一人目のまずしい子をひきとったことがきっかけとなり、こ児を一人でも多く助けることの方が大事だと考えたと思います。上手くいかないこともあり、たくさん苦労しましたが、それでもあきらめずにこ児救さいを続けました。

 石井十次先生の生涯をくわしく知って、思いやりの心をもつ事やあきらめずに最後までやり続けることが大事だと思いました。

   ぼくのしょう来の夢は、まだ決まっていませんが、しょう来なりたいことが見つかった時に、その時でることをせいいっぱいがんばりたいです。そして、十次先生のように、自分で決めた事をあきらめずにやり続けることができる人になりたいです。

 五年生でぼくができることは、高鍋西小学校の校訓である「信・愛・和」を大切にすることです。こまっている友達がいたら、少しでも力になろうと思います。そして、高学年として、下級生の見本となるようにがんばっていきます。

 

夢を追いかけて

高鍋東中学校  2年 西方証心

 僕は、音楽に興味があります。将来は、「自分の作った曲を世界に発信する。」そのようなことがしたいです。そして、それを仕事にできたら、本当にうれしいことだと思います。

 僕が小学校6年生ぐらいの時、EDMというジャンルの曲に出会いました。5歳上の兄が、隣の部屋で大音量でかけていて、僕の部屋にも聞こえてきて、知らない曲だけど、気分が高揚しました。EDMはエレクトロニック・ダンス・ミュージックの略なので、体も心も動かしたくなるような曲ばかりです。それで僕も聴くようになって、「僕もこんな風に、曲を作ってみたい」と思うようになりました。

 音楽は人の心を動かします。将来の夢としてそのような道を選ぶことで、スポーツ選手が試合の前にお気に入りの曲を聴いて気分を高める、そんな風に人の心を動かしたり、人生を変えるようなことができたらいいなと思いました。

 しかし、音楽の世界はとても厳しく、そう簡単にはいきません。僕が小学生のころ、リコーダーがうまく弾けず、悔しい思いをしました。でも、練習して、5,6年生ではだんだん曲が演奏できるようになりました。僕も、苦しい中でも自分の夢をあきらめなかった石井十次先生のように、夢を追いたいと思います。

 石井十次先生が7歳の時、祭りの日に新しい紬の帯を締めていきましたが、まっちゃんは縄の帯で、いじめられていました。その時の、自分の紬の帯とまっちゃんの縄の帯を交換してあげて、お母さんにもそのことを正直に言った石井十次先生のように、周りがどうであろうと自分が正しいと思った正義が貫ける、どんな時でも人のために行動できる、そんな大人になりたいと思います。これから将来の夢が変わっていったとしても、多くの人を救ったりはできないとしても、自らの正義を貫ける人でありたいと思います。どんな仕事においても苦しい時があり、思うようにいかないときでも努力しなければなりません。どれだけその世界が苦しくても、やり通せるようにしたいです。

   そして将来的には世界で活躍できるくらいまで努力をして、多くの人の心を動かし、人生を変えられるようにできるくらいまで、根気よく続けていきたいです。

 

石井十次先生から学んだこと 

高鍋農業高等学校  3年  藤本亮太

 私が「石井十次」という人物について知ったのは、小学生の頃でした。地元・佐土原や宮崎の偉人を学ぶ機会に小村寿太郎や岩切章太郎・若山牧水などとともに「孤児の父」として学習しました。しかし、当時の私は「孤児」という言葉の意味が分からず「なにかすごいことをした人。」と思っていました。しかし、小学五年生の時に「孤児の父」と呼ばれる石井十次先生について見方や考え方、人物像について変貌する出来事がありました。それは石井十次先生を紹介していたビデオを宿泊研修で見たときのことです。自分よりも小さく、親のいない「孤児」を岡山という土地で保護し、自分の責任で育てていた姿を見て、当時の私は「石井十次先生ってこんなに凄い人なんだ!」と今まで以上に感じたことを今でも覚えています。

 そして現在の私は石井十次先生に対して「尊敬」の念を抱いています。理由は、「困っている人を助けることが難しく、勇気を持って行動ができる人」にしかこのような功績はなしえないと思うからです。

 そこで私は、石井十次先生を見習って、次に挙げる2つのことを実行したいと思います。

 一つ目は「石井十次先生のようなすべての人々に対して慈悲の心をもって接する」ことです。今の私は、人に対して優しくしているつもりですが、自己中心的に物事を考えてしまうときがあります。その反省から常に慈悲の心を以て周りの人に接することができる大人になりたいと思っています。そのためにまずは家族やクラスメイト達に実践していこうと思います。

   二つ目は「勇気を持って行動ができる人になる」ことです。私は現在宮崎県立高鍋農業高校で生徒クラブ役員の農業クラブ会長をしています。しかし、文化祭では先輩達に頼りすぎで自分の思った行動が取れませんでした。このことから石井十次先生のように、なにか悪いと思ったり、変えたいと思ったら、すぐさま行動に移れるような人間になりたいです。

   私はこの2つのことを石井十次先生に学びました。今回の発表で、再度石井十次先生に対しての認識を深めることができました。石井十次先生が私に教えてくれたことをこれから私が行動で実行したいと強く思います。